7月24日(金) 15:00〜10:00
満員御礼・キャンセル待ち 吉野異界夜行
- 参加費用
- 10000円 宿泊費 柿の葉寿司代金 お話代金
- 集合場所
- 15:00 近鉄吉野線 吉野駅 改札前
直接KAMINNにお越しの方はその旨お知らせください
現在キャンセル待ちです。
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ご希望の添えない場合もあるかと思いますのでご容赦ください。
ある夕刻のことでございます。
お山を一人ゆく山伏がおりました。
山上参りを終え、吉野山へ下る若い行者でございます。
『この道はもう幾度となく修行で歩いた道。不安はない。あと2〜3時間もあれば人里におりるだろう』
無心に歩を進めていると、途中ふと違和感に気がつきました。
足音がふたつ、しているのでございます。
ざっくざっくと鳴る自分の足音の影に重なるように、ほんの少しだけ遅れて、
ぺた。ぺた。ぺた。ぺた。
これは、ヒトではない。
こういう時は後ろを振り向いてはならない。
そのまま足早にお山を下りたとのことでございます。
+++
ある日、二人の山伏が法要を終えたあとのことでございます。
お師僧に当たる山伏が「法要中、何かおかしなにおいがしなかったか」とお尋ねになりました。
「さあ、私は何も感じませんでした」と答えたところ、師僧は首をひねり「だが確かにいつもと違った」と申します。
そしてまた次の日の法要後、「やはり何か、におうぞ」とおっしゃる。
その日は弟子も微かなそのにおいを感じておりました。いつかどこかで嗅いだことのあるような、懐かしいにおいを。
しばらくして師僧はポンとひざを打ち、
「そうか、〇〇さんや。来てくれよるんやな」とにわかに納得されました。
○○さんとは、先日亡くなられた近くのお婆さん。
不思議なにおいはお婆さんが生前されていた化粧品のにおいだったのです。
それから毎日、二人はその方の回向をされました。
そして四十九日が過ぎた日。
そのにおいはぱたりとしなくなりました。
「彼岸へ渡られたなぁ」と二人は静かに手を合わせたということです。
これらはすべて、お山で修行を積む山伏が実際に体験したものでございます。
吉野は聖なる山。修験が息づく山。
そこでは常人が感じられぬ気配がなみなみと息づき、闇の中では人の形をせぬものが跋扈するのでしょう。
山伏が山で見た、聞いた、体感した「本物の怪なるはなし」をおひとついかがでしょう。
なに、恐ろしいことはございません。
どれもこの世でのお話でございます。
ただ、うっかりあなたのお隣に、人ならざるモノが紛れ込む可能性はございますが・・。
万が一そんなことがあっても、山伏さまの法力で払ってくださるでしょう。
さあ、
時には騒々しい街の明かりから離れ、神仙の吉野にて一晩を過ごしてみませんか。
山伏さまと、ひんやりとした夏の夜を。
【日時】
2020年7月24日(金・祝)15:00 ~ 25日(土)10:00
15:00 近鉄吉野駅 改札集合~宿到着後、山伏様のご紹介~吉野のご案内のち休憩
17:30-18:15 夕食(柿の葉寿司食べ比べ大会)
19:00-21:00 山中のお堂にて、山伏の語る山の怪と山歩き
21:15 希望の方は温泉へ(500円)
就寝
翌6:30 金峯山寺にて朝座勤行
翌7:30 朝食(ご希望の方お弁当500円)
9:00-9:30 まとめのお話
【参加費】10000円(柿の葉寿司・宿泊費・お話代込み)
※KAM INNはゲストハウスですので、お部屋は同性同士の相部屋となります。お友達同士でご参加の場合は同室にいたします。
※次の日の朝食はついておりません。ご持参いただくか、別途500円で承ります
※温泉へのご案内をご希望の方はお申しつけください(別途500円)
※お車の方は直接KAMINNにお越しいただいて大丈夫です。
駅でのお迎えが必要か、自力でお越しになるかお申込みの際お知らせください。
※お寺へのお布施、お賽銭等は各自お気持ちでご準備くださいませ
ご予約いただいたあと、うるわし奈良より、確認のご連絡をお送りさせていただきます。